詳細解説
この法句は、ヴェーサーリー近郊のマハーヴァナでブッダによって教えられたもので、ヴァッジャ族の王子が出家して比丘となった話に関するものである。物語によれば、出家後、この王子比丘はヴェーサーリー近くの森で隠遁生活を送っていた。ある夜、都市から音楽や太鼓の音が響き、彼は悲嘆した。『私は森の中で孤独だ、捨てられた丸太のようだ。このような夜に、私ほど苦しむ者がいるだろうか?』 王子であるため、宮廷生活で培われた楽しみの習慣が音楽の響きによって蘇った。一方、王子や高官たちは月明かりの下、豪華な装いで宴に向かっていた。比丘は回廊を歩きながら、この光景に孤独を覚え、心を痛めた。それを見て、森の精霊は彼を励ますために次の詩を述べた。『あなたは森の中で孤独、捨てられた丸太のようだ。多くの者が望むこと、地獄の者が天上の者を羨むように』 翌日、比丘はブッダに礼拝し、心情を伝えようとした。ブッダは理解し、世の苦しみについて完全に教えるため、四つの困難と苦しみについて説かれた。第一、出家して欲望を断つことは困難である。第二、在家で正しい生活を送ることは困難である。第三、真の友でない者と共にいることは苦しみである。第四、輪廻を渡り歩くことは苦しみである。これら四つの困難を示した後、ブッダは結論として『この苦の輪にさまよってはならない』と教え、苦を自覚し悪業を避け、慈悲を育むよう諭された。出家しても旧習が残ることがあり、真の修行進歩は深い煩悩を認識し、少しずつ減らすことにかかっている。
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