若い時に、財を獲ることなく、清らかな行ないをまもらないならば、壊れた弓のようによこたわる。──昔のことばかり思い出してかこちながら。
若い時に清らかな行いをせず、財産も築かなかった者は、過去を嘆き悲しんで横たわる。それはまるで、弓から放たれて使い物にならなくなった矢のようなものである。
詳細解説
この詩は、裕福な商人の息子マハーダナについてのものです。彼とその妻は、莫大な遺産を享楽のために浪費し、最終的には乞食になってしまいました。ブッダは、もし彼らが若い頃に努力していれば、世俗的な大成功を収めるか、あるいは精神的な悟り(阿羅漢果)を得ることができただろうと指摘しました。しかし、可能性を無駄にしたために彼らはすべてを失い、干上がった池のほとりにいる年老いた鳥のようになってしまいました。この解説は、富と若さを当たり前のものとみなすことの危険性を強調しています。一時的な快楽を追い求めて後悔するのではなく、物質的にも精神的にも未来のための強固な基盤を築くべきであるという、若者への深い警告となっています。
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