詳細解説
恨み(瞋恚)は非常に危険な心の煩悩です。それは不快な出来事に執着し、時間をかけて徐々に膨れ上がり、やがて時が来ると爆発して行動に現れます。恨みを育てれば育てるほど、その結果はより破壊的になり、個人間の争いから国家間の壊滅的な戦争へと拡大します。最初は小さな種であっても、すさまじい破壊力を秘めているのです。報復の連鎖が続く世界では、真の平和はいつまでも訪れません。平穏を得るためには、ブッダが教えられたように、恨みを慈悲へと転換しなければなりません。慈愛の甘露だけが、恨みの炎を消し去ることができるのです。互いに深く理解し愛し合ってこそ、過ちを許し合うことができます。心が大きく開かれれば、恨みは消え去り、たちまち幸福が訪れます。長期間にわたって恨みを抱き続ける世俗的な執着は、自我(エゴ)の深さを示しており、その人の心を暗黒の苦しみへと突き落とします。人生は短く、無常はいつでも命を奪います。来世にまで復讐を持ち越そうとしたり、子孫に恨みを引き継がせようとするのは恐ろしいことです。それでは恨みの山が高くなるばかりで、決して終わることはありません。恨みを解消するには、慈悲の心を持つ以外に道はありません。どんな奇跡や祈りも、自分の内面にある恨みを魔法のように消し去ることはできないのです。自ら作られたものは自ら受けねばならず、自らの心を変えることができるのもまた自分自身だけです。すべては因果の法則(カルマ)に基づいています。私たちは皆、自身の内にあるカルマの法則を静かに見つめ直すべきなのです。
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