生きものを殺し、虚言(イツワリ)を語り、世間において与えられないものを取り、他人の妻を犯し、穀酒・果実酒に耽溺する人は、この世において自分の根本を掘りくずす人である。
この世において、生き物を殺し、嘘をつき、与えられていない物を盗み、他人の妻と関係を持ち、酒に溺れる者は、この世において自らの善根を掘り起こしているのである。
詳細解説
ブッダは祇園精舎にて、五戒のどれを守るのが最も困難かを議論していた500人の信徒に向けてこの法句を説かれました。ブッダは、どの戒律も等しく重要であり、すべてを守ることは困難であると教えられました。戒律は人を縛るものではなく、むしろ人を自由にするための土台です。殺生、妄語、窃盗、邪淫、飲酒を慎むことは、自らを報復や法的制裁、精神的苦悩から解放します。現代の物質主義的な社会において、これらの戒律は道徳的退廃を防ぐ重要な防波堤となります。ブッダは、これらの行為に耽る者は「自ら善根(幸福の根源)を掘り起こしている」と警告されました。戒律を守ることは、個人と社会が平和と健全さを保つための不可欠な手段です。
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